ダイエット中に覚えておきたいお酒の選び方
夏に向けて体重を落としたい人は、食事の量と共に控えたいアルコール類。食事制限やエクササイズで汗を流しても、その後にビールを何杯も飲んだりすると、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。
そうは言っても、たまには楽しみたかったり、お付き合いで口にしたりする時もあります。そんな時に覚えておきたい、ダイエット中のお酒選びのベストとワーストを紹介します。
ワーストチョイス1:高カロリーな甘いカクテル
まず注意したいのが、マルガリータやロングアイランド・アイスティーなどの甘いカクテル。
マルガリータを飲むと、身体はそのアルコール度を受け止めきれずに糖分を代謝できなくなった上、脂肪として蓄えようとします。
高いアルコール度を代謝することに集中する身体は、糖分の代謝にまで手が回らなくなるよう。しかも甘いカクテルは口当たりがよく、ついつい飲み過ぎてしまいます。
何倍か飲めば、あっとう間にフライドポテトをひとパック食べたようなカロリーに。とにかく、ダイエット時には甘いカクテルはご法度。「アルコールと砂糖の組み合わせは最悪」だと学びましょう。
ワーストチョイス2:カロリーも高い、高アルコール度の地ビール
近年、アルコール度の高い各地の地ビールが人気ですが、ボトル1本あたりのカロリーは、気づかないうちに高くなります。アルコール度が高くなればなるほど、カロリーも高くなると覚えておいてください。たとえば、アルコール度10.2%の地ビールはボトル1本で314カロリー、そして18%だと、450カロリーになります。
「アルコール度数とカロリー数が比例する」とは、知りませんでした。ダイエット時には心して覚えておきたいものです。ライトなビールよりも、深みやコクがあり飲み応えのある地ビールですが、これではもはや、「1杯ではなく1食」のレベル。ランニングを1時間して消費したカロリーが、地ビール1杯で相殺されるなんて、切ない話です。
これから夏にかけてビールが美味しい季節ですが、濃厚な地ビールよりも、なるべくライトなものを選ぶようにしましょう。ただ、ビールは食欲を増進してしまうので、どっちにしてもダイエットには不向きだと言えそうです。
ベストチョイス1:低カロリーで健康効果もあるワイン
赤白問わず、グラス1杯あたりのワインは100~120カロリーです。(中略)とはいえ、白ワインは赤よりも炭水化物量が少なく、カロリーに関しては若干の違いを生み出します。一方で、赤ワインは抗酸化物質が豊富な上に、2014年の研究によれば、赤ワインに含まれるエラグ酸が肥満細胞の生成と成長を遅らせるという結果が出ました。
ワインはお酒の中では低カロリーな上に、特に赤など、かえって飲んだ方がダイエット効果が期待できるかもしれないという優秀なアルコールです。これならば、グラスに1、2杯飲んでも問題はなさそう。ダイエットの観点だけでなく、動脈硬化を防ぐ等の健康効果からも、ワインを選びたいと思います。
ただ、チーズやクラッカー等のワインによく合うおつまみをたくさんつまんでしまうと、あっという間にカロリーオーバーしそうなので油断は禁物です。
ベストチョイス2:ショットやロック等、シンプルに楽しむ蒸留酒
最小限のカロリーでアルコールを飲むには、ショットやオンザロックのストレートが定石です。アルコール度数40度のハード・リカー類は大体どれも同じカロリーと炭水化物量で、アルコール度数が上がるにつれ、カロリーも上がります。
地ビールの時にあったように、高アルコール度は、高カロリー。ただし、通常、強いお酒のショット等はそんなにたくさんの量を飲めないでしょうから、全体のカロリー摂取量もそこまで上がらないかもしれません。
さらに、リカー類についての注意としては、
カロリーを抑えたいなら、例えばフレーバーづけされたウォッカや、スパイスをきかせたラムなどは避け、なるべくオリジナルに近いプレーンなものを選びます。フレーバーが欲しければ、炭酸水で割ってレモンやライムを絞りましょう。
甘いフルーツ・フレーバーは女性に人気がありますが、「華やかなものはカロリーが高い」と覚えておきましょう。どうしても飲みたいなら、ジントニック等を選ぶのが正解です。
賢く選んで、ダイエット中も適度に楽しむ
甘いカクテルや地ビールの高カロリーさを考えると、体重減少のためには禁酒が1番でしょう。
でも、お酒にはリラックス効果があるので、上手にたしなめば、ストレスによる暴飲暴食を防止することもできそう。ダイエット時には、甘みが少なく、なるべくシンプルで手を加えないものを賢く選んで、親しい人たちとの会話とともに楽しみたいものですね。