ジュニアトレーニング 身長が伸びなくなる?
スポーツをしていると、「筋力トレーニングをすると身長が止まる」というウワサを耳にすることも。これは、半分は真実、半分はウソ。間違ったトレーニング法だと身長の伸びを止めますが、正しいトレーニングならむしろプラスに働きます。成長期に間違ったトレーニングをして、身長をストップさせないようにしたいもの。「正しいトレーニング」「間違ったトレーニング」について、違いとポイントをのせてみます
多くの保護者さまが気にするウワサの一つが、「筋力トレーニングをすると、背が伸びない」というもの。たしかに、ある意味ではこれは真実。重量挙げなど、身体の一部分に過度の負担がかかる運動をすると、身長の伸びをストップさせる恐れがあります。これは、「骨端軟骨」という、骨ののびしろを傷めてしまうため。骨端軟骨は、別名「成長軟骨」とも呼ばれています。将来の「伸び」の可能性を秘めた部分です。
この骨端軟骨は、とても柔らかい組織。たびたび強い衝撃が加わると、つぶれてしまう可能性があります。すると、「本来伸びるはずであった身長」が台無しになり、十分に成長できなくなる恐れがあるのです。
でも、正しい方法による筋力トレーニングならOK!身長の伸びを促すことになります。なぜなら、運動をすると筋肉が疲労します。ある意味、「傷ついた状態」になるわけですね。すると身体が察知して、「筋肉を修復しよう」と判断。成長ホルモンを分泌して、結果的に背の伸びにつながるというわけです。
なお、筋肉トレーニングがすぐれているのは、「無酸素運動」だから。無酸素運動の場合、ウォーキングやエアロビクスのような「有酸素運動」と比べて、筋肉に強めの刺激を与えることができます。すると成長ホルモンが多く分泌されるため、身長を伸ばす上では好ましいのです。
それでは、背を伸ばすためには、どのようなトレーニングが効果的なのでしょうか?気になるポイントを見ていきましょう。
ポイント1)一部分に負荷をかけず、全体をまんべんなく鍛える
特定の部分だけを集中的に鍛えると、余分な負荷がかかります。たとえば、ひざを極度に深く曲げるスクワットや、いわゆる“うさぎ飛び”のようなトレーニングは、骨端軟骨を傷めることになります。すると、軟骨がはがれたり、変形して固まってしまったり。骨が縦ではなく、こぶ状に変形する恐れも。一部分に負荷がかかるトレーニングではなく、身体全体を使ったトレーニングを心がけましょう。
ポイント2)休息をしっかり!トレーニング前にはストレッチも
トレーニングというと、「しんどければ効果が出そう」と思ってしまいがち。でも、実は逆。筋肉には、トレーニング後に24時間~5日間の回復時間が必要です。休息をとって休めてあげないと、そのまま筋トレを重ねても効果が薄くなってしまいます。トレーニングをしたら、意識的に筋肉を休ませてあげるようにしましょう。もちろん、トレーニング前にはストレッチを。トレーニング中に、余計な負荷がかからないようにしてあげることも大切ですよ。
注意しよう!背の伸びを止めるトレーニングも!
成長期にトレーニングをする上で、気をつけておきたい種目があります。それは、体操やバレエ、陸上長距離など、消費エネルギーが膨大になるスポーツ。成長期には、バランスのいい食事をたっぷり摂ることが大切です。ところが、これらのスポーツをすると、思っている以上にエネルギーを消費。知らない間に、栄養不足になる恐れがあるのです。
解決法としては、運動量と食事のバランスをとること。想像以上にエネルギーを使っていると心得て、バランスのいい食事を必要なだけ用意してあげてくださいね
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